僕を、弟にしないで。僕はお義父さんの義息子になりたい
三人でチャーハンを食べていたら、ズボンのポケットに入っていたスマフォが、突然音を立てた。
ズボンのポケットに入っていたスマフォが、突然音を立てた。何かと思ってスマフォの電源を入れてみると、母さんからラインが来ていた。スマフォのロックを解除して、ラインを起動する。アイコンをタップして個人チャットを開いてみると、母さんから、『蓮夜が泊まっているホテルの前にいるんだけど、紫月さんと一緒にそこまで来れる?』と、連絡が来ていた。
「お義父さん、俺の母さんがホテルの前にいるって」
「え、わかった。大地さんはここで待っていてください」
紫月さんがズボンのポケットに入っていたルームキーを大地さんに渡してから、立ちあがろうとする。紫月さんは足を少し上に上げただけで傷口が傷んだみたいで、眉間に皺を寄せて、ソファに座り直した。
「はあ。ほら、義勇」
大地さんが肩を支えて、どうにか紫月さんを立ち上がらせる。
「すみません」
「気にしなくていい。蓮夜くん、俺が義勇の体を支えるから、部屋の鍵を閉めてくれるかな」
大地さんが俺に、ルームキーを渡してくる。
「はい、閉めます!」
ルームキーを受け取ると、俺はすぐに立ち上がった。
部屋の鍵を閉めて、紫月さんと大地さんと一緒に、ホテルの出入り口に向かう。自動ドアを潜って外に出ると、すぐに母さんに会うことができた。
「え……?」
母さんの隣には、知らない男の人がいた。