婚約破棄されたので薬師になったら、公爵様の溺愛が待っていました
祖父母の家にいる間には、いろいろな経験をした。
一般的な貴族令嬢の礼儀作法や勉学は当然として、実践を含む錬金術の修行など。
アレクシアには錬金術の才能があまりなかったようで、覚えもできも平凡だったけれど、光魔法を使えることから薬作りには適用していた。
いつでも採取に出られる市(し)井(せい)の仮住いで、祖母と暮らした日々は短いながらも、かけがえのない思い出だ。
楽しかっただけではなく、普通の貴族令嬢よりもタフになった。
そのせいで、追放同然の結婚をするように命じられたときも、そこまでショックを受けないですんだのだ。
アレクシアの幼い頃を知らない弟のルイはたいそう心配していたけれど。
(……ルイは元気にしているのかな)
ブラックウェル領には、王都の情報はあまり入って来ない。
商人の出入りが盛んではないのも原因だが、王族や都の様子を気にして話題にするような人もいないのだ。
メイナードは立場上それなりに情報収集しているだろうが、さすがにルイがどうしているかなんて知っているはずがない。
(手紙はちゃんと届いているのかしら)
婚儀の後に、ルーサーがアレクシアからだと分からないように細工をして手紙を送ってくれたけれど、ルイからの返事はない。
受け取ってはいるが、周りの目をして、追放された姉になんて返事を出せないのだろうか。
(それならいいけれど)
一般的な貴族令嬢の礼儀作法や勉学は当然として、実践を含む錬金術の修行など。
アレクシアには錬金術の才能があまりなかったようで、覚えもできも平凡だったけれど、光魔法を使えることから薬作りには適用していた。
いつでも採取に出られる市(し)井(せい)の仮住いで、祖母と暮らした日々は短いながらも、かけがえのない思い出だ。
楽しかっただけではなく、普通の貴族令嬢よりもタフになった。
そのせいで、追放同然の結婚をするように命じられたときも、そこまでショックを受けないですんだのだ。
アレクシアの幼い頃を知らない弟のルイはたいそう心配していたけれど。
(……ルイは元気にしているのかな)
ブラックウェル領には、王都の情報はあまり入って来ない。
商人の出入りが盛んではないのも原因だが、王族や都の様子を気にして話題にするような人もいないのだ。
メイナードは立場上それなりに情報収集しているだろうが、さすがにルイがどうしているかなんて知っているはずがない。
(手紙はちゃんと届いているのかしら)
婚儀の後に、ルーサーがアレクシアからだと分からないように細工をして手紙を送ってくれたけれど、ルイからの返事はない。
受け取ってはいるが、周りの目をして、追放された姉になんて返事を出せないのだろうか。
(それならいいけれど)