婚約破棄されたので薬師になったら、公爵様の溺愛が待っていました
不意に肩を掴まれた。目の前ではメイナードが心配そうにアレクシアの顔を覗き込んでいる。
「は、はい……なんとか」
「怪我は?」
「ないです。今のは?」
なんだったのか聞こうとしてメイナードの方を向いたアレクシアは顔を強張らせた。
「旦那様、お怪我を!」
彼の左腕が血に染まっていた。
「も、もしかして私を庇って?」
咄嗟に目を瞑ってしまったからなにが起きたのか分からないが、そうでもなければアレクシアが無傷なわけがないと思う。
「ごめんなさい! ああ、どうしよう……」
「大丈夫だ、慌てなくていい」
相当な痛みがあるはずなのに、メイナードは顔色ひとつ変えない。アレクシアの方が真っ青になっている。
「公爵閣下!」
部下の騎士もメイナードの状態に動揺していた。
「問題ない。それより倒した魔獣に変わったところはないか、見張っておいてくれ」
「はい」
命令を受けて、騎士たちはかなり遠くに横たわる魔獣の下に向かう。
「あれは…」
「俺が飛ばした。うまく手加減できなかったから死んでいるかもしれない」
そう言いながら、メイナードは傷の止血を始めようとする。
「あ、旦那様、私が」
茫然としてしまい動けなかったが、ここで治癒魔法を使わなくていつ使うと言うのだ。
かなり深い傷のようだから、強い魔力を込めなくては。
手のひらに力を集中する。すぐに白金のまばゆい輝きが辺りを照らした。
「は、はい……なんとか」
「怪我は?」
「ないです。今のは?」
なんだったのか聞こうとしてメイナードの方を向いたアレクシアは顔を強張らせた。
「旦那様、お怪我を!」
彼の左腕が血に染まっていた。
「も、もしかして私を庇って?」
咄嗟に目を瞑ってしまったからなにが起きたのか分からないが、そうでもなければアレクシアが無傷なわけがないと思う。
「ごめんなさい! ああ、どうしよう……」
「大丈夫だ、慌てなくていい」
相当な痛みがあるはずなのに、メイナードは顔色ひとつ変えない。アレクシアの方が真っ青になっている。
「公爵閣下!」
部下の騎士もメイナードの状態に動揺していた。
「問題ない。それより倒した魔獣に変わったところはないか、見張っておいてくれ」
「はい」
命令を受けて、騎士たちはかなり遠くに横たわる魔獣の下に向かう。
「あれは…」
「俺が飛ばした。うまく手加減できなかったから死んでいるかもしれない」
そう言いながら、メイナードは傷の止血を始めようとする。
「あ、旦那様、私が」
茫然としてしまい動けなかったが、ここで治癒魔法を使わなくていつ使うと言うのだ。
かなり深い傷のようだから、強い魔力を込めなくては。
手のひらに力を集中する。すぐに白金のまばゆい輝きが辺りを照らした。