婚約破棄されたので薬師になったら、公爵様の溺愛が待っていました
王太子の婚約者として、貴族同士の会話のかけひきは学んでいる。
苦手で嫌な訓練だったけれど、夫の助けになるならなんでもやる。
決意を固めるアレクシアに、メイナードが優しく言う。
「そろそろ支度をしないとな。謁見時の衣装を用意してあるから、着替えておいで」
「ドレスを用意してくださったのですか?」
「ああ。ブラックウェル公爵夫人に相応しい衣装だ」
いったいどうやって用意したのだろうと不思議だったが、元々アレクシアの新しい衣装としてオーダーしてあったものらしい。
それを王都に赴くことになったので、急ぎ仕上げてもらったそうだ。
ドレスの手配には、いつの間にかディナも関わっていたようで、部屋に戻ると豪奢な濃紺のドレスが存在感を持って飾られていた。
「これは……なんて素晴らしいの」
アレクシアは思わず、そう呟いていた。
黒に近い濃紺のドレスには、華やかな金の刺繍が贅沢に施されている。
女性らしく大きく開いた胸元には、繊細な造りの黒いレースが覆い、肌を露出し過ぎないように工夫がされていた。
胸元とふわりと広がったスカート部分には、刺繍のほかに、黒真珠が惜しみなく使われていて、上品な華やかさを演出している。
これまで見たこともないほどに、素晴らしいドレスだった。
うっとりと見惚れるアレクシアの様子に、ディナは満足した様子だった。
苦手で嫌な訓練だったけれど、夫の助けになるならなんでもやる。
決意を固めるアレクシアに、メイナードが優しく言う。
「そろそろ支度をしないとな。謁見時の衣装を用意してあるから、着替えておいで」
「ドレスを用意してくださったのですか?」
「ああ。ブラックウェル公爵夫人に相応しい衣装だ」
いったいどうやって用意したのだろうと不思議だったが、元々アレクシアの新しい衣装としてオーダーしてあったものらしい。
それを王都に赴くことになったので、急ぎ仕上げてもらったそうだ。
ドレスの手配には、いつの間にかディナも関わっていたようで、部屋に戻ると豪奢な濃紺のドレスが存在感を持って飾られていた。
「これは……なんて素晴らしいの」
アレクシアは思わず、そう呟いていた。
黒に近い濃紺のドレスには、華やかな金の刺繍が贅沢に施されている。
女性らしく大きく開いた胸元には、繊細な造りの黒いレースが覆い、肌を露出し過ぎないように工夫がされていた。
胸元とふわりと広がったスカート部分には、刺繍のほかに、黒真珠が惜しみなく使われていて、上品な華やかさを演出している。
これまで見たこともないほどに、素晴らしいドレスだった。
うっとりと見惚れるアレクシアの様子に、ディナは満足した様子だった。