婚約破棄されたので薬師になったら、公爵様の溺愛が待っていました
近くにいるアレクシアに気遣っているのか、ルーサーの声は小さく表情に表向き変化はなかった。
しかし上級の魔獣と言えば、熟練の騎士が数人がかりでようやく討伐できるほどの強敵。だからこそ騎士団長の要請になるのだが、それでも油断はできない相手だ。
メイナードはほんの数拍の無言の後に、顔を上げた。
「俺が行く」
「は?」
ルーサーが仰天したように目を丸くする。
「あの、今夜は初夜ですよ?」
「元から彼女の部屋に行くつもりはなかった」
こんな容姿の自分に抱かれるのは、嫌なはずだ。
お前だって分かっているだろう?と目で訴えかける。
ルーサーは気まずそうにしながらも、微妙に頷いた。
「ま、まあそれはもう少し打ち解けてからの方がいいとしても、夫婦で食事くらいした方がいいでしょう? なにもなかったらアレクシア様も避けられていると思って悲しみますよ?」
ルーサーの返事を聞いて、一瞬ためらった。
決して彼女を悲しませる意図はないからだ。しかし式での彼女の表情を思い出し、首を横に振った。
「……いや、むしろ俺は彼女の側にいない方がいいだろう。後のことはお前に任せる。十分に気遣ってやってくれ」
ルーサーは空を仰ぐようにして溜息を吐いた。
「はあ……分かりました。でも出かけるという報告はご自分でお願いしますよ」
しかし上級の魔獣と言えば、熟練の騎士が数人がかりでようやく討伐できるほどの強敵。だからこそ騎士団長の要請になるのだが、それでも油断はできない相手だ。
メイナードはほんの数拍の無言の後に、顔を上げた。
「俺が行く」
「は?」
ルーサーが仰天したように目を丸くする。
「あの、今夜は初夜ですよ?」
「元から彼女の部屋に行くつもりはなかった」
こんな容姿の自分に抱かれるのは、嫌なはずだ。
お前だって分かっているだろう?と目で訴えかける。
ルーサーは気まずそうにしながらも、微妙に頷いた。
「ま、まあそれはもう少し打ち解けてからの方がいいとしても、夫婦で食事くらいした方がいいでしょう? なにもなかったらアレクシア様も避けられていると思って悲しみますよ?」
ルーサーの返事を聞いて、一瞬ためらった。
決して彼女を悲しませる意図はないからだ。しかし式での彼女の表情を思い出し、首を横に振った。
「……いや、むしろ俺は彼女の側にいない方がいいだろう。後のことはお前に任せる。十分に気遣ってやってくれ」
ルーサーは空を仰ぐようにして溜息を吐いた。
「はあ……分かりました。でも出かけるという報告はご自分でお願いしますよ」