婚約破棄されたので薬師になったら、公爵様の溺愛が待っていました
相当慌てているようなその態度に、アレクシアは内心首をかしげる。
(どうしてこんなに動揺しているのかしら)
同時に、顔は見えなくても意外に感情が伝わってくるものだと、妙に感心していた。
「俺はあなたを疎ましいなど思っていない。俺の妻になどされて申し訳なさを感じてはいたが」
「え……それは、本当ですか?」
「ああ、俺は嘘をつかない、真実だが……どうしたんだ?」
俯いてしまったアレクシアに、メイナードが慌てて声をかける。
心配してくれているのだと、今度は素直に信じられた。
「旦那様、嬉しいです」
「嬉しい?」
メイナードはますます困ったように、落ち着きがなくなる。
アレクシアは微笑んだ。喜びで自然にそうなってしまったのだ。
「私は旦那様と仲よくしたいと思ってたんです。だから嫌われていないと知って本当に嬉しいです」
「は……いや待て。なにを言っているのだ? どうして俺なんかと」
メイナードはアレクシアの言葉が信じられないようだった。
無意識だろうが顔を隠すように右手で顔半分を覆っている。
その仕草は彼の心の傷の表れのように感じた。
しばらくするとメイナードが言った。
「礼拝堂で俺の顔を見たとき、恐怖を感じただろう?」
「礼拝堂?」
婚儀でのことを言っているのだろう。そう考えてアレクシアははっとした。
(どうしてこんなに動揺しているのかしら)
同時に、顔は見えなくても意外に感情が伝わってくるものだと、妙に感心していた。
「俺はあなたを疎ましいなど思っていない。俺の妻になどされて申し訳なさを感じてはいたが」
「え……それは、本当ですか?」
「ああ、俺は嘘をつかない、真実だが……どうしたんだ?」
俯いてしまったアレクシアに、メイナードが慌てて声をかける。
心配してくれているのだと、今度は素直に信じられた。
「旦那様、嬉しいです」
「嬉しい?」
メイナードはますます困ったように、落ち着きがなくなる。
アレクシアは微笑んだ。喜びで自然にそうなってしまったのだ。
「私は旦那様と仲よくしたいと思ってたんです。だから嫌われていないと知って本当に嬉しいです」
「は……いや待て。なにを言っているのだ? どうして俺なんかと」
メイナードはアレクシアの言葉が信じられないようだった。
無意識だろうが顔を隠すように右手で顔半分を覆っている。
その仕草は彼の心の傷の表れのように感じた。
しばらくするとメイナードが言った。
「礼拝堂で俺の顔を見たとき、恐怖を感じただろう?」
「礼拝堂?」
婚儀でのことを言っているのだろう。そう考えてアレクシアははっとした。