婚約破棄されたので薬師になったら、公爵様の溺愛が待っていました
無骨な砦がそびえている。石壁にはいくつか傷跡のようなものがあり、ここで激しい戦闘があったのだということを物語っていた。森とはまた違った迫力があった。
もう一度くるりと回り、再び森見遣る。
「ここが間の森……なんて広いの?」
思わず呟くと、メイナードがアレクシアの隣に寄りそうように立った。
「初めて見たときは俺も圧倒された」
「そうですよね、想像していたよりもずっと大きい」
「金の泉は向こうだ。普通に歩いていけば昼頃には着く。すぐに出発して日が暮れる前に戻ってこよう」
「はい」
アレクシアが返事をしたちょうどそのとき、砦からふたりの屈強そうな騎士が出てきた。
「公爵閣下。お待たせしてしまい申し訳ございません」
騎士はメイナードよりも少し年上のように見えた。将校の軍服であるから、かなりの地位の騎士なのかもしれない。
「こちらが早く来すぎた。もう出られるか?」
「はい、もちろんです」
メイナードは騎士の返事を聞くと、アレクシアに顔を向けた。
「彼らに今日の護衛を任せる」
「え? 旦那様は?」
「もちろん俺もいる。だが強い魔獣が現れたときに、あなたを守る者が他にも必要だ」
「金の泉の辺りには強い魔獣が出ないと聞いていたのですが」
「少し状況が変わったんだ、もし不安なら中止にするか?」
メイナードが気遣うように言う。
もう一度くるりと回り、再び森見遣る。
「ここが間の森……なんて広いの?」
思わず呟くと、メイナードがアレクシアの隣に寄りそうように立った。
「初めて見たときは俺も圧倒された」
「そうですよね、想像していたよりもずっと大きい」
「金の泉は向こうだ。普通に歩いていけば昼頃には着く。すぐに出発して日が暮れる前に戻ってこよう」
「はい」
アレクシアが返事をしたちょうどそのとき、砦からふたりの屈強そうな騎士が出てきた。
「公爵閣下。お待たせしてしまい申し訳ございません」
騎士はメイナードよりも少し年上のように見えた。将校の軍服であるから、かなりの地位の騎士なのかもしれない。
「こちらが早く来すぎた。もう出られるか?」
「はい、もちろんです」
メイナードは騎士の返事を聞くと、アレクシアに顔を向けた。
「彼らに今日の護衛を任せる」
「え? 旦那様は?」
「もちろん俺もいる。だが強い魔獣が現れたときに、あなたを守る者が他にも必要だ」
「金の泉の辺りには強い魔獣が出ないと聞いていたのですが」
「少し状況が変わったんだ、もし不安なら中止にするか?」
メイナードが気遣うように言う。