恋歌-Renka-



*涼太 side*




みんなで打ち上げパーティの
カラオケに来ていた。




楽しくワイワイと
笑顔で話す




夏休みの思い出




そうして残るはずだったーーー





歌い終わって後ろを
振り向くと




蒼が花音を引き寄せて
頬にキスしていた




いや、何してんの?





ただでさえ、蒼が花音に
ベタベタしているだけで
めちゃくちゃイライラするのに





キス……って




それはないだろ!?





その瞬間俺の中の何かが切れた。
怒りと悲しみともういろんな
黒い感情がごちゃ混ぜになって……




「おい」





気づけば、恐ろしく
低い声で花音を呼んでいた。




無意識のうちに腕を掴んで
カラオケ店を出て





人通りが少ない並木道に
差し掛かったところで
花音が苦し紛れな声で言う。





「み、帝!腕痛いから離してくれ!」




その言葉で我に返り
足を止めて手を離す。




さっきから感じている
負の感情は止まることを知らない



ただ無性にイラついて



「勝手に触らせてんじゃねぇよっ!!!」




怒鳴ってしまった。
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