恋歌-Renka-




本日2回目のどうしてこうなった状態。




というか、何時間
カラオケしてたんだ?



時は既に夕刻を指していて
日が沈みかけている




淡いオレンジの夕日が
帝の顔を照らすーーー




何でそんなに悲しそうな
顔をしているの?




そんな帝の顔を見ていたら
なんだか胸がぎゅううううっと
締め付けられた。





「もう他の誰も見るな、俺だけを見てろ。俺以外のやつにも触られるな…」




さっきまでの威勢が嘘のように
泣きそうな声で消え入りそうに
話す帝ーーーーーー




一体、どうしたって
いうんだよ!?




全然わからない




ただ一つ分かるのは……




私の心臓がうるさいって事だけ。




ドキドキドキドキッ




脈の波打つ速度が速すぎて
もう死んじゃいそう




「もう、あの日みたいにお前を離したりしないから……だから俺から離れないで、俺の側にいてよ」




あの日?



あの日って何?



私がそう聞こうと思って
口を開こうとしたまさにその時




「好きだ」




確かにそう呟いた。



「え?」



彼は体を離して私の顔を
悲しげな笑顔で見つめて
でも真剣に…




「俺は花音が好き、だから俺を好きになりなよ」




そう言ったーーーーーー
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