恋歌-Renka-
花音が目を見開いて俺を見る
俺は今どんな表情をしてるだろうか?
そんな自分の顔を見られるのが
怖くて彼女を思い切り抱きしめた
抱きしめた途端に溢れ出す愛しさ
無意識に口から言葉が出る……
「もう他の誰も見るな。俺だけを見てろ。俺以外のやつに触られるな…」
自分でもびっくりするくらい
素直な言葉が次々と出る
そしてそれもまた
止まることを知らない。
「もう、あの日みたいにお前を離したりしないから……だから俺から離れないで、俺の側にいてよ」
消え入りそうなくらいの
小さな声で必死に言葉を繋ぐ
“あの日“なんて
花音が覚えてないこと
くらい分かっているけど
でも気づいて欲しい
思い出して欲しい……
「好きだ」
一番最初に出会った日から
一度だって君を忘れた
ことなんてないんだよ?
ずっとずっと君を想って
「俺は花音が好き、だから俺を好きになりなよ。」
体を離して微笑んで……
やっと君に言えたーーー