恋歌-Renka-
でも、花音が言おうとした事は
なんとなくわかっている
いや、もう確信している。
だからね、もう俺は
君の側から離れるよ…
ちゃんと伝えたんだ
悔いはないーーー
「戻ろう?」
花音が笑顔で手を差し伸べてくる
俺は、その手を取らずに
「ごめん、俺は戻らない。バイバイ、冬院」
冷たくそういい放った。
そして彼女に背を向け走り出した。
もしかしたら追いかけて
きてくれるかも?
なんて淡い期待は
見事崩れ去り
ただ暗くなった夜道を
ひたすら走り続けた。
気がつけば公園に来ていて
ブランコに腰をかける
その瞬間
ツゥーっと
涙が溢れ落ちた。
情けないな俺ーーー
あんな大胆なことまでして
何で今さら苦しくて
泣いてるんだろう?
馬鹿みたいだーーーー
「馬鹿ね」
自分がそう思うのと同時に
後ろから知っている声が聞こえた。