恋歌-Renka-
※花音視点
夏休みが終わり
新学期も始まって
既に10月
時の流れは無情にも
早いもので…
ついに文化祭シーズン
「じゃあ、うちのクラスは執事喫茶に決まりですね!」
西谷と私が前に出て
文化祭の出し物について
話を進行していたが
やっと決まったみたいだ……
うち、1年4組は
執事喫茶をやることにした。
執事喫茶といえば
男子がスーツを身に纏い
“お帰りなさいませ、お嬢様“
とか
“今夜だけ、君は僕の特別だよ?“
などの甘くてドロドロな言葉を
女子に投げつけ、もてなす仕事だ。
ホストグラフの紳士バージョン
みたいな感覚に近い。
私のクラスの執事喫茶も
やる内容は変わらないのだが
ただ一つ……
大きく違ってしまったのは
女子が男装をするなんていう
信じられない事実。
もちろんこんな発想を
思い付いたのは帝で
私は彼に視線を向けた。