空を舞う金魚

「それで綾城さんはなんて答えたの? まさか『YES』って言ってないよね?」

「残念ながら返事はもらえませんでした。砂本さんも僕も、宙ぶらりんのままですね」

そう言って笑う。もう一度カクテルに口を付けて気持ちを落ち着けようとした。

「……高校が一緒だったんだってね」

「そうです。卒業式の日に告白したんですけど、返事をもらう前に邪魔されてしまって」

それで、偶然再会できた今度は逃(のが)さないと思ったという。
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