空を舞う金魚
滝川と一日遊んだ心地よい疲労感の中で不意に思い浮かんだ姿にハッとして、小さく頭を振る。
(『この人以外、考えられない』っていうんだったら、砂本さんだわ……)
滝川が言っていた衝動、という感情は抱いていないが、千秋の中で確かにそう思える人は砂本だった。
(砂本さんに、お返事しよう……。そうしたら、きっと喜んでくれる……)
待たせてしまって悪かったと思う。でももう終わり。これからは砂本がくれる気持ちに寄り添っていきたいと思ってる。
それで、すべて上手くいく筈だった。