空を舞う金魚
どきんどきんと高鳴る鼓動は何処から来るものだろう。それでも、その音に励まされるようにして、千秋は砂本のIDを登録した。
―――「登録しました。よろしくお願いします」
メッセージとうさぎがお辞儀をしているスタンプを送信する。程なくして砂本さんから返信が届いた。
―――『登録して貰えて安心したよ。こちらこそよろしく』
砂本さんのスタンプは犬だった。犬が好きなのかな。今度聞いてみよう。
そう言えば渡瀬くんの事は何も知らないままだった。他の生徒が知ってるようなことは知っていたけど、それ以上のことは知らないままだった。他の生徒が知らないことまで知っていたら、あの時臆せずに返事が出来たのだろうか。今となってはそれも分からないけれど、同じことのやり直しの時が来ていることを、千秋は自覚した。
―――「登録しました。よろしくお願いします」
メッセージとうさぎがお辞儀をしているスタンプを送信する。程なくして砂本さんから返信が届いた。
―――『登録して貰えて安心したよ。こちらこそよろしく』
砂本さんのスタンプは犬だった。犬が好きなのかな。今度聞いてみよう。
そう言えば渡瀬くんの事は何も知らないままだった。他の生徒が知ってるようなことは知っていたけど、それ以上のことは知らないままだった。他の生徒が知らないことまで知っていたら、あの時臆せずに返事が出来たのだろうか。今となってはそれも分からないけれど、同じことのやり直しの時が来ていることを、千秋は自覚した。