空を舞う金魚

「いや、会社の奴らはこんなかわいい綾城さんを知らないんだなあって思ったら、誘ってよかったなと思って」

「か……っ」

そんなの言われ慣れてないから、どう捉えて良いのか分からない。言葉通りに捉えるには、千秋は他の人より平凡過ぎて、無理だ。

何も言えなくなった千秋を、砂本が救ってくれる。

「ごめんね、困らせるつもりで言ってるんじゃないんだ。まあ、こんなところに何時までも居ても仕方ないから、行こうか?」

「あ、はい……」

砂本がその場から移動してくれて、漸く千秋は息が出来るようになった。やっぱり砂の中に潜っている千秋には、金魚たちの水は息がしにくかった。

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