空を舞う金魚

「あ、はい」

「実家はこっちなんだってね。で、関西の大学卒業だったからそのまま関西で勤めてたんだって」

「そうなんだ……」

千秋は短大卒だから、入社時期が合わない。勿論高校卒業後の進路も知らなかったから、何処の大学に行ったのかも知らなかった。

「新しい爽やかイケメンの登場に女子が浮足立ってるのよ。って、私もなんだけど」

てへ、とお茶目に笑う滝川はかわいい。千秋ちゃんは? と問われて、あいまいに微笑った。それでも、滝川の次の言葉には驚かざるを得ない。

「そうか、千秋ちゃんには砂本さんが居るから、余裕なのかなあ……」

「えっ。なんでそんな話に?」

焦って問うと、滝川は種明かしをしてくれた。
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