御曹司の極上愛〜偶然と必然の出逢い〜
 突然の親父の死に直面した俺だからこそ、彼女の気持ちが痛いほどわかる。

 社長のいなくなった巨大な会社。

 俺にのしかかる沢山の人の生活。いや人生。

 受け入れたくない気持ちと、待ってくれない現実。

 でも、このタイミングで彼女に会えたからこそ、不思議と覚悟が出来た気がする。彼女の人生を俺が背負いたい。背負うために先ずは全てを片付けなければ。

 俺にとってやはり彼女は運命の女性に違いない。

 俺の一大事。城之内の一大事。彼女の一大事。

 一夜で訪れた俺達の最大の困難は、明るい未来に続いていると信じて俺は突き進む。

「春樹」

「はい」

「俺は全てを手に入れる」

「はい」

「お前も覚悟してついて来いよ」

「はい。俺は、仁と知り合った幼稚園から覚悟出来てる」

 幼馴染であり、親友であり、秘書としての絆を改めて確認した夜でもあった。

< 53 / 131 >

この作品をシェア

pagetop