御曹司の極上愛〜偶然と必然の出逢い〜
 翌朝、先に目覚めた仁は、真琴の寝顔を見つめる。初めて出逢ったあの日から、かなりの年月が経ちやっと手に入れた。

 もう、一分一秒も離れたくないが、沢山の人の人生を背負っている。投げ出すわけにはいかない。

 スマホを確認すると花田社長から『月野さんは午前中有給にしておきます』と昨夜にメールが入っていた。

 気が利くが見透かされているようで恥ずかしい。

 いつまでも寝かしてやりたいが、そろそろ起こさないと話をする時間がなくなる。

 昨夜に、今後の事を話し合っておくべきだったのだが、仁は全く理性が働かなかった。

「真琴、真琴」

「ん?ん〜」何とも色っぽい。

「真琴、そんなに無防備だったら、朝から襲いそうだ」

「えっ⁉️」

 驚いて飛び起きた。が、裸だった。「キャッ」と頭から布団を被る。

「クスクス」

 あまりの真琴の可愛さに笑いが込み上げる。

「真琴、花田さんから今日は午前中、有給にしてくれるって連絡が入ってたぞ」

「えっ……」

「俺達が何してるかバレてるな」

「……」恥ずかしさで真っ赤になる。


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