マリオネット★クライシス
「あの……大丈夫ですか? なんか、気分悪いみたいですけど」
優しいお姉さんへなんとか笑顔を向けてクレープを両手に受け取ると、ふらつきながら歩き出す。
膝はさっきからガクガクで、今にも崩れそう。
何よ、どういうこと?
何が起こってるの?
あの人たちは、誰?
ジェイとどういう関係?
彼がお尋ね者ってどういう意味?
それってまさか、何か犯罪を犯しているかもしれないってこと?
あやふやな情報が一気に頭の中に詰め込まれて、ぐちゃぐちゃだ。
わけがわかんないよ……。
止まりそうになる足を叱咤して、なんとかその場から離れて。
最後の最後――勇気を振り絞り、人込みに紛れながらチラリと振り返ることに成功した。
茶髪の男が、膝に乗せたパソコンを操作してて、
サングラスをかけた金髪の男がそれを覗き込んでる。
2人とも下を向いてて、かなり距離があるから顔立ちまでは……
ただ……たぶん。
あの金髪の人は、日本人じゃない気がする。