マリオネット★クライシス

どうしよう。
どうしよう。

わたしは、どうすればいい?

ジェイが悪い人なら……、一緒にいるのは正しいことじゃないよね?
逃げるべき?
でも……彼がそもそも何をしたのか、それは本当のことなのか、何もわからない。
単なるジョークかも。

金髪の人は、なんとなくジェイを庇ってたような気もする。
見張られてた事実は変わらないけど。


バクバク猛スピードで打つ鼓動を感じながら考え考え歩いていると、瞬く間にベンチに座るジェイが見えてきてしまう。

無造作に長い足を組むその姿へ、遠巻きにした女の子たちが熱い視線を注いでいたけど、彼はスマホに集中していて全く気にしてないみたいだった。
もちろんわたしにも、まだ気づいてない。


――そうだよ、彼女は何も知らない。知らないまま、巻き込まれてる。

――気づかなかった? 彼女、結城栞だよ。


突然脳裏へ、新たな考えが浮かぶ。

もしかしてわたし……ジェイに利用されてた、なんてことないよね……?

視界が暗く、翳ったような心地がした。

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