子作り政略婚のはずが、冷徹御曹司は蕩ける愛欲を注ぎ込む
 ステージに上がると、保名さんは見せつけるように私の腰を抱き寄せた。

 シャッターを切る音が激しくなり、目がチカチカするほど辺りが眩しくなる。

「彼女の実家は、今日出店した宝来さんです。今後は協力して、今回のようなイベントを盛り上げていきたいと思っています」

 保名さんがなにを話しているのか、あまり頭に入ってこなかった。

 こんな場所で紹介されるなんて想像していなかったけれど、なぜ彼らしくもない真似をしたのか、ステージから見える生家の家族を見て理解する。

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