子作り政略婚のはずが、冷徹御曹司は蕩ける愛欲を注ぎ込む
 パーティーが終わった私たちを外で待ち伏せていたのは、私の両親と弥子だった。

「私を紹介してくれるんじゃなかったの!?」

 弥子が保名さんに掴みかかる勢いでまくしたてる。

 それを彼はうるさそうにあしらった。

「ありえないだろ、結婚してるのに他の女性を紹介するなんて。俺にはもう琴葉がいる」

「嘘吐き! 言ってた話と違うじゃない!」

 私の知らないところで、保名さんと彼らは会っていたのだろうか。

 道理で彼らが確信めいた口調で、私に離婚の話をしてくるわけだ。

「嘘吐き? それはそっちだろ。琴葉について、ひとつでも真実を話したか?」

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