子作り政略婚のはずが、冷徹御曹司は蕩ける愛欲を注ぎ込む
「……え? なにを言ってるの……?」
答えを与えられる前に両親が遅れて部屋へやってくる。
既に結婚式へ向かう準備を終えたふたりは、私を見下ろした。
「今日までずっと言えなかったそうなんだが、弥子には好きな相手がいるんだ。もしここで結婚してしまったら、本当に愛している人と一緒になれないだろう?」
待って、と言いたくても、父はさらに続ける。
「琴葉、お前が弥子の代わりに嫁ぐんだ。なに、葛木さんは『宝来家の娘』との結婚を望んでいるんだから、弥子ではなくお前になっても構わないさ」
「そういうわけにはいかないんじゃ……。だって保名さんには弥子との結婚を伝えているんでしょう?」
答えを与えられる前に両親が遅れて部屋へやってくる。
既に結婚式へ向かう準備を終えたふたりは、私を見下ろした。
「今日までずっと言えなかったそうなんだが、弥子には好きな相手がいるんだ。もしここで結婚してしまったら、本当に愛している人と一緒になれないだろう?」
待って、と言いたくても、父はさらに続ける。
「琴葉、お前が弥子の代わりに嫁ぐんだ。なに、葛木さんは『宝来家の娘』との結婚を望んでいるんだから、弥子ではなくお前になっても構わないさ」
「そういうわけにはいかないんじゃ……。だって保名さんには弥子との結婚を伝えているんでしょう?」