子作り政略婚のはずが、冷徹御曹司は蕩ける愛欲を注ぎ込む
やがてひと月が経った頃、私はこつこつと練習していた料理の片付けをしていた。
保名さんは最初にお願いした時と同じようにいい顔をしなかったけれど、自分の食事を用意するため、と理由を付けてなんとか許してもらった。
自分でもどうしてそんなにムキになってしまったのか、考えても理由が見つからない。
上手にできても保名さんが再び私の料理を口にする日は来ないし、上達を望まれているわけでもないのだから。
たぶん、初めてやることが楽しかったのだと思う。
遊びを許されずに生きてきたからか、私に趣味はない。だけど、成長を感じられる料理は楽しかった。
保名さんは最初にお願いした時と同じようにいい顔をしなかったけれど、自分の食事を用意するため、と理由を付けてなんとか許してもらった。
自分でもどうしてそんなにムキになってしまったのか、考えても理由が見つからない。
上手にできても保名さんが再び私の料理を口にする日は来ないし、上達を望まれているわけでもないのだから。
たぶん、初めてやることが楽しかったのだと思う。
遊びを許されずに生きてきたからか、私に趣味はない。だけど、成長を感じられる料理は楽しかった。