元婚約者の弟から求婚されて非常に困っています
まるで、言い訳できまいとでも言いたいのか、リアムは、ドヤ顔で勝ち誇っている。
…本当に呆れたわ。
「…ハァ…友人なんですから手紙くらい出します。別に私はやましいことなんて書いてませんし、そんなに気になるなら中身を確認して頂いても…」
構いませんから、と、言おうとして私はふと違和感に気づいた。
「リアム様はどうして私とノエルが手紙のやり取りをしていることを知ってらっしゃるの?…私、貴方にその話したことありませんけど…」
別に隠すことでもないが、わざわざ言う必要もないので私からリアムに話した覚えはない。
それに、手紙のやり取りは私とノエルの直接のやり取りだ。
ノエルは、コックス家にいなかったわけだからリアムが手紙の存在を知る余地はないはず。
「…それは、ノエルから聞いて…」
「ノエルは最近帰ってきたばかりですよね?どうやって連絡取られていたんですか?」
「……だ、だから」
しどろもどろになるリアムの様子に私は、ある仮説を立てていた。
「…もしかして、リアム様なんですの?私とノエルの手紙が届かなくなった原因は…」