元婚約者の弟から求婚されて非常に困っています


ピクッ

一瞬、リアムが反応したのを私は見逃さなかった。


「…リアム様だったんですね」


おかしいと思っていた。

きちんと出していた手紙が急にお互い届かなくなるなんて。

本当に誰かが故意に手紙が届かないようにしていて…しかも、それがリアムの仕業だったとは考えもしなかった。


「…はぁ。そうだよ。もうここまでバレてるなら隠したってしょうがないか」


ハハッと、乾いた笑いを浮かべるリアムは、気だるげに近くのソファに腰を下ろす。


「どうしてそんなことを…」


「どうして?そりゃ、自分の婚約者がこっそり手紙を弟と送り合ってるなんて…見逃せるはずないだろう?」


「…それだったら、そんなことしなくても…私に直接言ってくだされば…それに、私の手紙を届けなくさせるって一体どうやって」


「それは簡単。君たちの身近な人に頼めばいいんだよ。そうだなぁ、エレノアの場合は…側近の侍女とか…?なぁ、アリス」

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