元婚約者の弟から求婚されて非常に困っています
虫唾がはしるなんて言葉を使うのも始めてよ。
私がそんな言葉を言うとは思わなかったのだろう。
鳩が豆鉄砲を食ったような表情で私を見つめるリアム。
そんな彼に、私は畳み掛けた。
「…というわけですので、アリスに対して私は特に言及も致しませんし、かつ貴方の顔を見るのは不愉快です。早々に出ていってください、元々、私貴方を屋敷に招待した覚えはありませんもの」
優雅に笑みを浮かべつつも、毒を吐く私にルーナは、肩を小刻みに震わせ、笑いを堪え、アリスは驚いて目を見開いている。
「…し、失礼な」
「失礼?それは招待も受けずに来たリアム様のことじゃありません?」
カッと、怒りに顔が朱に染まる彼に対し、冷静に対処する私。
…悪いけど口でリアム様に負ける私じゃありませんから。