元婚約者の弟から求婚されて非常に困っています
穏便に済ませるためにも、これ以上ノアの姿で彼に関わるべきではないのだ。
というわけで、
今日の私の最終的な目標は、ノアとして会うのは最後だとノエルに伝えること
「うまく話を持っていかないとだわ。そして、あまり色々、聞きすぎないようにしないと…」
こういう時にルーナがいると、心強いのだが今日は1人。
大丈夫、ちょっと話をしてお茶するだけ。その時にタイミングをみて、もう会えないことを伝えるだけだわ。
と、気持ちを奮い立たせた時。
「お嬢様、そろそろ街につきます。私は待ち合わせ場所にお嬢様をお送りした後、町外れに馬車を停めて待っておりますので」
馬車の外から御者に声をかけられた。
そして、そのまま馬車は街中に入り、人気のない路地裏に入ると停車する。
「ありがとう。ちゃんと予定の時間には戻ってくるから」
「承知致しました。お気をつけて行ってらっしゃいませ」
優しく送り出してくれた御者を横目に私は、待ち合わせのケーキ屋を目指し、大通りに向かって歩みを進めたのだった。