元婚約者の弟から求婚されて非常に困っています
一瞬、私の問にきょとんとした表情をノエルは浮かべたが、
「あぁ、そうだったね…」
と、なんとも歯切れの悪い言い方で。
…話しづらいのかしら?
そう考えた私は、
「…えっと、話したくなかったら、無理に話さなくても大丈夫よ」
と、気を遣って声をかける。
「いや、そういうわけじゃないんだ。……実はさ、最近ようやく好きな子に告白したんだけど…ずっと、友達だったから相手はこっちの気持ち全然知らなくてね」
…ん?
「たぶん、驚かせてしまったみたいで。その告白後はまだ会えてないんだけどノアだったら、長年友達だと思っていた異性に告白されたらどう思う…?」
もしかしなくても、私(エレノア)の話よね?
真剣な表情のノエルとは、裏腹私は冷や汗が止まらない。
まさかの恋愛相談、しかも自分のことなのだから。
「え、えっと…、それはその方もびっくりしたでしょうね」
「……やっぱり、そうだよね。困らせちゃったかな」
やや、間があって少し落ち込んだ様子の彼を見て、胸がツキンと痛む。