元婚約者の弟から求婚されて非常に困っています


「アリス…本当に街ではこんなファッションの子が多いの?」


半ば、疑いの眼差しで尋ねると、


「はい!私はちょくちょく実家にも帰ってますし、友達も似たような感じの服装着てる子もいますよ?それになんと言ってもエレノアお嬢様とてもお似合いです」


キラキラと瞳を輝かせて、私の姿を見つめるものだから、苦笑いを浮かべることしかできなかった。


「ささ、お嬢様!準備万端ですし、そろそろノエル様にお披露目いたしましょう?あと、お泊りの準備も完璧ですので、馬車に乗せておきますわね」


「あ、ありがとう…さすが、ルーナね」


私の準備をしながら、いつの間に荷物をまとめていたのだろう。

ふと気づけば、旅用の鞄がきっちり用意されていた。


本当にルーナは有能ね…。


改めて、彼女の仕事ぶりに関心しつつ、私はこの姿で街を歩く自分を想像すると、少しだけ足取りが重くなったのだった。


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