元婚約者の弟から求婚されて非常に困っています

「ゴメン、エレノア。僕が遅くなったから…あんな連中に絡まれて…怖かったよね?」

さっきまでの殺伐とした雰囲気から一変、シュンと、肩を落とすノエル。

な、なんか…可愛い。

いつも、クールなノエルの可愛らしい一面に、ちょっとだけ、キュンとしてしまった。

「いやいや、ノエルは全然悪くないよ!それに、色々買ってきてくれてありがとう。せっかくだから出来立てのうちに食べちゃいましょう?」

ね?と、優しく声をかけると

「…そうだね。一応、エレノアが好きそうなのもいくつか買ってきたんだ」

嬉しそうに、私が座るベンチの隣に腰をおろし、袋の中身を取り出した。

…!!

そこには、先程私が目をつけていたマフィン以外にも、ベーグル、焼串、フルーツ等どれもこれも私の好物ばかり。


逆にあの短時間でこれだけ買ってきたことが凄いと思うくらいだ。


その後は、二人で買ってきた食べ物を味わい、ノエルに連れられ、街中を散歩をしたり、目に入ったお店を覗いたりと、特にトラブルもなくゆっくりとした楽しい時間を過ごしたのだった。


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