元婚約者の弟から求婚されて非常に困っています


「あ、ありがとう…、で、でもお風呂はノエルから先にどうぞ??私、今荷物の整理してるから!」

鞄を開けたり閉めたりしながら、慌てて返事をした。

「…そう?じゃあ、お言葉に甘えて…先に入るよ」

「えぇ。ディナー運ばれてきたら私が受け取っておくからゆっくりどうぞ」

「…あぁ。ありがとう」

私の態度に違和感を覚えたのか、ノエルは少しだけ不思議そうに私を見つめるも、タオルやバスローブを持って、浴室へと足を進める。

浴室にノエルが入ったのを確認し、私は先程の下着やフリフリネグリジェをタオルの間に隠し、一息ついた。

よし、あとは、私もバスローブ着ればしばらくは見られないし…寝るときはすぐに明かりを消してしまえばわからないわ。


そうこうしていると、

「失礼いたします。ディナーをお持ちいたしました」

と、ホテルマンがディナーを運んできた。

「はーい。今行きます」


私も、ディナーを受け取るため、ホテルのドアに向かって歩みを進める。


その時、下着やネグリジェを挟んだタオルをベッドの上に置いたのだが…


数分後、私はその自分の浅はかな行動を悔やむことになる。

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