元婚約者の弟から求婚されて非常に困っています
そして、恐れていた事態が訪れたのは、もうそろそろランチの時間に差し掛かった昼下がりのことだった。
「お嬢様…予想通り…いや、これは予想以上ですね」
「えぇ…もう、頭が痛いわ」
朝刊に載ったのが悪かったのだ。
いや、そもそも悪いのは新聞にあんな記事を載せたノエルなのに。
「100通はありますね…招待状」
「…もう、これ確認するだけで骨が折れるわ」
昼頃に届いた祝福の手紙やらパーティーへの招待状やらで私の部屋のテーブルは埋め尽くされていた。
「お嬢様…どうします?とりあえず1通ずつ中身を確認致しますか?」
頭を抱える私に声をかけるルーナもあまりの手紙の数の多さに若干笑みが引きつっている。
「そ、そうね」
ルーナが大まか仕分けをしてくれてはいるが、流石に中身は自分で確認しないといけない。
「しょうがないわ…ルーナ片っ端から開けてちょうだい。中身を確認するわよ」
「承知致しました!」
こうなったらやるしかないわ!
心の中で気合いを入れ、私はルーナと二人で手紙を読み始めたのだった。