元婚約者の弟から求婚されて非常に困っています

一瞬にして、シンと、静まり返った大広間。


貴族たちの視線はアルバートに注がれていた。


それは私も同様で、


「この場を借りて、本日のパーティーの主催であり、ミラー家当主アルバート・ミラー公爵よりご挨拶がございます」


と、お辞儀をするセバスチャンの横に立つアルバートを見つめる。


「皆様、本日はミラー公爵家主催のパーティーにご参加頂き、誠にありがとうございます。当主のアルバートと申します」


アルって、こんな真面目な表情もするのね。


思わずそう思ったのは、いつもヘラヘラとふざけた様子の彼しか見たことがなかったからかもしれない。


アカデミーの時、友達として一緒に過ごす時間も多かったからなんとなく、彼のことよく知っていると思っていたけれど…私全然理解できてなかったのね。

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