元婚約者の弟から求婚されて非常に困っています
アカデミー時代、次期公爵であることを皆に隠し、平民として過ごしていたなんて…。
おそらく私にはできないわ。
学生時代の明るくて人気者の彼を思い出し、しみじみと物思いにふけっていた時、ふと、
「…まぁ。エレノアらしい考え方だけどとりあえず今日のパーティーは心配ない」
と、言っていたノエルの言葉を思い出す。
…ん?ちょっと待って。もしかして…ノエルはアルバートがミラー公爵だってこと知ってたの?
そう考えると辻褄が合う。
ほぼ初対面となる公爵家のパーティーに私とノエルが招待された理由も、
それにあの余裕なノエルの表情も。
アルバートが主催者であるのなら不思議ではない。
…え?そしたらアカデミー時代からノエルはアルバートの正体を知ってたの?知ってて私だけ秘密にしてたってわけ??