元婚約者の弟から求婚されて非常に困っています
「皆様、ごきげんよう。今日は私、ガーネット・ブラウン主催のティーパーティーにお集まり頂き、誠にありがとうございます。各地方から揃えた珍しい茶葉やお菓子も揃えております。どうぞ今日はごゆるりとお楽しみくださいな」
真紅のドレスに身を包み、茶髪の巻き髪をたなびかせ、にこやかな笑みを浮かべる彼女がガーネット・ブラウン。
今日のティーパーティーは、彼女の屋敷内にある温室で執り行われている。
参加者も数十人と小規模で同じ年頃の令嬢ばかり。ほとんど顔なじみの者たちばかりだ。
「エレノア様、聞きましたわ。ノエル様との熱愛!それにアルバート・ミラー公爵ともご友人とか…うらやましいですわ〜」
「本当に。リアム様とのご婚約を破棄されたと聞いたときは心配致しましたが、エレノア様がお元気そうでなによりですわ」
「いえ、皆様にもご心配おかけして申し訳ありませんでした。リアム様とのことは少し胸が痛みますがどうしようもないことですもの。それに…今はノエル様がいて下さるので…」
「まぁまぁ!そこのところもっと詳しく聞きたいです」
近くの席についた男爵令嬢や子爵令嬢たちとお茶を飲みながら和やかに話していると、
「ちょっと!貴女を招待した覚えはなくってよ」
温室の入口でガーネットの甲高い声が響きわたる。