追放されたチート魔導師ですが、気ままに生きるのでほっといてください
笛の音を聞いた獣の思考回路を一時的に停止させることができる「獣止め」は、「狩り人」が狩りをする際に獣の足止めとして使うことがある。
こういうシチュエーションで使ったことはなかったが、プリシラの目論み通りバジリスクの動きはぴたりと止まった。
「クロエたちはここにいて」
「う、うん」
クロエたちを残し、プリシラがゆっくりと少女の元へ向かう。
少女は愕然とした表情で、ぴたりと動きをとめたバジリスクを見上げていた。
「そのままちょっと待っててね。先にこの子を大人しくさせるから」
プリシラがバジリスクの体に手を伸ばす。
手のひらが柔らかい羽毛の中に埋もれていき、すぐに暖かい皮膚に触れた。
「これでよし……っと」
「あっ、あのっ」
少女が声を絞り出すように訊ねてきた。
「い、一体何を……?」
「もう心配はないわ。この子があたしたちを襲うことはないから」
「お、襲わない? で、でもその鳥は凶暴な魔獣で──」
と、そのときだった。
少女の言葉を遮るようにバジリスクが再び甲高い声を上げ、大きく翼を広げた。
こういうシチュエーションで使ったことはなかったが、プリシラの目論み通りバジリスクの動きはぴたりと止まった。
「クロエたちはここにいて」
「う、うん」
クロエたちを残し、プリシラがゆっくりと少女の元へ向かう。
少女は愕然とした表情で、ぴたりと動きをとめたバジリスクを見上げていた。
「そのままちょっと待っててね。先にこの子を大人しくさせるから」
プリシラがバジリスクの体に手を伸ばす。
手のひらが柔らかい羽毛の中に埋もれていき、すぐに暖かい皮膚に触れた。
「これでよし……っと」
「あっ、あのっ」
少女が声を絞り出すように訊ねてきた。
「い、一体何を……?」
「もう心配はないわ。この子があたしたちを襲うことはないから」
「お、襲わない? で、でもその鳥は凶暴な魔獣で──」
と、そのときだった。
少女の言葉を遮るようにバジリスクが再び甲高い声を上げ、大きく翼を広げた。