追放されたチート魔導師ですが、気ままに生きるのでほっといてください
ブリューゲンは、三つの国を跨ぎ、四つの傭兵団と五つの船舶団を抱える商業ギルドだ。そんな世界有数のギルドにとって、魔王による侵略戦争は死活問題だった。
「近々ブリューゲンの商団がここに来る予定だが、いつになるかわからん。だから村の人間以外に物を売るのを村長から禁止されてる。旅の準備をするなら……そうだな、アメリアあたりに行け」
「ア、アメリア? 今からですか?」
「何? アメリアって遠いの?」
「そこに流れている川の上流にある町だよ。歩いていくとすると……半日はかかる」
「は、半日!?」
まだ日は暮れていないとはいえ、一時間もすれば空は淡い藍色に染まるだろう。これからアメリアに向かうとなれば、どこかで野宿することになる。
ここにきて、野宿なんてまっぴらごめんだ。
そう考えたプリシラはクロエを押し退けて店主に詰め寄る。
「ね、ねえ、買い物はいいから、宿だけでも貸してくれないかしら? 明日になったらそのアメリアってところに行くからさ。ね?」
「部屋に空きはない。商人が泊まっているからな」
「あっ……」
「近々ブリューゲンの商団がここに来る予定だが、いつになるかわからん。だから村の人間以外に物を売るのを村長から禁止されてる。旅の準備をするなら……そうだな、アメリアあたりに行け」
「ア、アメリア? 今からですか?」
「何? アメリアって遠いの?」
「そこに流れている川の上流にある町だよ。歩いていくとすると……半日はかかる」
「は、半日!?」
まだ日は暮れていないとはいえ、一時間もすれば空は淡い藍色に染まるだろう。これからアメリアに向かうとなれば、どこかで野宿することになる。
ここにきて、野宿なんてまっぴらごめんだ。
そう考えたプリシラはクロエを押し退けて店主に詰め寄る。
「ね、ねえ、買い物はいいから、宿だけでも貸してくれないかしら? 明日になったらそのアメリアってところに行くからさ。ね?」
「部屋に空きはない。商人が泊まっているからな」
「あっ……」