追放されたチート魔導師ですが、気ままに生きるのでほっといてください
「でしょ? みんな先入観で嫌がってるけど、魔獣ジビエ料理はちゃんとした高級料理なんだからね」

 魔獣肉は魔力による食あたりを起こすリスクもあるし、人に害をなす魔獣を食べるというのは倫理的に耐えられないという意見もあるが、その味は折り紙付きなのだ。

 それに、プリシラの魔獣ジビエ料理はただ旨いだけではない。

 その効果はすぐに現れた。

「あ、足の傷が……!」

 包帯を巻いていた男の足の傷が瞬く間に塞がっていった。

 パナムも驚きを隠せないようだった。

「プリシラ様、これは!?」

「魔獣ジビエ料理を使ったあたしの『味覚魔法』よ」

 シュラウべで村人を助け、魔王討伐隊で非公式ながら傭兵たちを救っていたプリシラの味覚魔法。彼女はこの魔法で「治療師」として活躍していた。

 味覚魔法は口に入れるものに魔力を与えて効果を発動させるのだが、治癒力を向上させたり免疫力を向上させるなど、身体能力に変動をきたすものが多い。

 今回作った「ハーピー肉のロースト」は劇的に治癒能力を向上させる効果があるのだ。

「す、すごい! すごいですよプリシラ様!」

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