追放されたチート魔導師ですが、気ままに生きるのでほっといてください
 「迷惑だわ!」などと口にするプリシラだったが、褒め称えられることはまんざらでもないのか、顔がにやけてしまっている。 

 パナムが「すごいです」と褒め称え、プリシラが「やめてよね」と謙遜し、その頭の上でルルが興味なさそうに毛づくろいをする。

 そんな奇妙な光景がしばらく続いていたとき──

「プリシラちゃん!」

 部屋に響き渡ったのは、慌てて部屋に飛び込んできたクロエの声だった。

 プリシラが緩んだ顔でクロエを見やる。

「何よ? どうしたの? あんたもあたしの魔法を頼りたいってわけ?」          

「ようやくあの鉱石のことを思い出したんだよ!」

「仕方ないなぁ?……って、何? 鉱石?」 

 途端にプリシラの声のトーンがダウンしてしまう。

 クロエは変わらないテンションでプリシラに詰め寄った。

「そう! ダイアウルフにもらったあの鉱石だよ! あれは『レジノライト鉱石』っていって、相当な魔力が蓄積されている鉱石だったんだ!」

「へえ、やっぱりそうだったんだ?」

「……え?」

「料理するときに使ったんだけど、かなり火力が上がってびっくりしたのよね」  

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