眼力 ~Cruzar Another story 1/5~
「大崎瞳の職場の無断欠勤した課長と主任、どちらも各々の自宅で殺されてました。
鑑識の報告では、どちらも鋭利な刃物でめった射しだったそうです。主任に関しては、内臓が引きずり出されていて、引きちぎられていました。内臓そこら中に散らばってましたよ。凛ちゃんじゃなくても、相当恨んでたのは誰の目にも確かですね。
いやー、本当凄かったですよ。」
本当凄かったと言いつつ、淡々と話す高木からは全く凄さが伝わってこない。
「大塚さん、写真見ます?」
写真を寄越してきた高木は、会えばことある毎に俺に「お菓子食べます?」と聞いてくるが、今回もそんな調子で顔色一つ変えず聞いてくる。
俺は苦笑いをしたくなるのを抑え、片手を上げ赤がちらつくそれを制した。
「後にしとく。
で、殺された二人と被疑者との関係はどうだったんだ?」
「最悪ですね。課長は仕事押し付けるし、主任は仕事の失敗を擦り付けるし、空いたシフトはみんな彼女が入ってましたから休みっていう休みも殆んどなかったです。
かなりのブラックなところでした。2人に関しては、話を聞いた全員口を揃えて悪い話ばかりでしてが、彼女を悪く言う人は一人もいなかったですよ。
それと、彼女自傷癖があるみたいです。気付かれないように足にしてたみたいですけど、彼女の同僚が話してくれました。」
鑑識の報告では、どちらも鋭利な刃物でめった射しだったそうです。主任に関しては、内臓が引きずり出されていて、引きちぎられていました。内臓そこら中に散らばってましたよ。凛ちゃんじゃなくても、相当恨んでたのは誰の目にも確かですね。
いやー、本当凄かったですよ。」
本当凄かったと言いつつ、淡々と話す高木からは全く凄さが伝わってこない。
「大塚さん、写真見ます?」
写真を寄越してきた高木は、会えばことある毎に俺に「お菓子食べます?」と聞いてくるが、今回もそんな調子で顔色一つ変えず聞いてくる。
俺は苦笑いをしたくなるのを抑え、片手を上げ赤がちらつくそれを制した。
「後にしとく。
で、殺された二人と被疑者との関係はどうだったんだ?」
「最悪ですね。課長は仕事押し付けるし、主任は仕事の失敗を擦り付けるし、空いたシフトはみんな彼女が入ってましたから休みっていう休みも殆んどなかったです。
かなりのブラックなところでした。2人に関しては、話を聞いた全員口を揃えて悪い話ばかりでしてが、彼女を悪く言う人は一人もいなかったですよ。
それと、彼女自傷癖があるみたいです。気付かれないように足にしてたみたいですけど、彼女の同僚が話してくれました。」