青に抱かれて
部屋の扉を開けて廊下を進み、曲がろうとした瞬間、
ーードンッ
「……っ」
「ーーっと、あぶない」
顔が相手の胸板にぶつかり、よろけて、態勢を崩したところを、腕を捕まれグタリと彼の身体に寄りかかる形になる。
「大丈夫?」
ふわり、と優しく降ってきた心地よい声ーー、レイの声だ。
あれ、なんでレイがここにーー
「おい、どうしたレイ。ってあれ、そいつようやく起きたのか」
不意に、レイの背後から姿を表したのは、日によく焼けた褐色の肌に黒髪の男の人。
ーーあれ、この人って、私を助けてくれた人……
見覚えのある顔をまじまじと見ていればーー
「お前、大丈夫か?」
「……いや…、だい…じょばない…」
「え?」
ーーギュルルルゥ
「……お腹空いて、もう死ぬ……」