青に抱かれて




部屋の扉を開けて廊下を進み、曲がろうとした瞬間、



ーードンッ


「……っ」

「ーーっと、あぶない」




顔が相手の胸板にぶつかり、よろけて、態勢を崩したところを、腕を捕まれグタリと彼の身体に寄りかかる形になる。




「大丈夫?」



ふわり、と優しく降ってきた心地よい声ーー、レイの声だ。

あれ、なんでレイがここにーー




「おい、どうしたレイ。ってあれ、そいつようやく起きたのか」


不意に、レイの背後から姿を表したのは、日によく焼けた褐色の肌に黒髪の男の人。


ーーあれ、この人って、私を助けてくれた人……


見覚えのある顔をまじまじと見ていればーー



「お前、大丈夫か?」


「……いや…、だい…じょばない…」


「え?」



ーーギュルルルゥ





「……お腹空いて、もう死ぬ……」



< 21 / 30 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop