青に抱かれて
ふとカロリーナの説明が脳内で蘇る。
「ここだけの話、実はね、グラナーテ財閥、’’裏社会’’と繋がりがあるのよ」
「……裏社会?」
「そう、”闇ビジネス”とか”地下経済”とも言うんだけど」
「なにそれ、めっちゃヤバいやつじゃん」
「噂なんだけどね、マフィアグループと繋がりがあるって。まあ真相は分からないんだけど」
どきり、としながらレイの話の続きを聞く。
「最近、地下経済で力をつけている組織があるんだ。情報ハッカー、武器密輸人、ジュエリーハンター、あとは元マフィアとか。
ーー今回、奴らの狙いはブラックダイヤモンドを手に入れること。
手に入れてどうするかは知らないけど、そのために資金調達を行っているという噂がある。
そこで奴らよりも早くブラックダイヤモンドを手に入れることと、同時にその組織の犯罪証拠をおさえて、組織を解体させることが目的だ」
「えっとー、つまりあの…レイ達はマフィアの方達なんですか…?」
「んー、厳密に言えばマフィアではないよ。まあイタリアの二大勢力のマフィアグループと懇意の仲だから、色々そういう厄介なビジネスもあるけど」
「………(なんちゅー世界だ)」
ちょっとついていけない話題に、言葉を失っていれば、レイが苦笑を漏らした。
「今後3週間以内には、なにかしら奴らの動きがあると思う。宝石の鑑定や相談を頼みたいときは君に連絡をするから」