LOVEREVENGE~エリート弁護士と黒い契約結婚~
それから、可奈とはとても仲良くなった。


その可奈との交遊が母親にバレないかとヒヤヒヤとしたが、
携帯電話等を持っていない私は、それを母親に知られる事はなかった。


可奈にも、うちには絶対に電話とかしないで、と、その電話番号を教えなかった。


色々と話して行くうちに、
可奈もそれなりに悩みを抱えていて、
昔、両親が離婚していて、父親に引き取られたけど、
一年程前に父親が再婚して、その継母と上手く行っていないのだと。


私も、自分の母親との関係を、全て可奈に話した。


「それ、お母さんがおかしいよ?
結衣は悪くないのに」


そう言われる迄、自分が悪いから母親に嫌われているのだと思っていた。

私の顔が、母親の嫌いな姑に似ているのも、私が悪いんだって。


私は悪くないんだ。


「結衣勉強出来るから、絶対に大学行って、
いい所に就職して、そんな母親と縁切りなよ」


その可奈の言葉に、うん、と強く頷いていた。


< 112 / 288 >

この作品をシェア

pagetop