木沢彰吾、禁煙を決意する 『恋に異例はつきもので』おまけSSその1
そして、言った。
「わたしが幸せにします。あなたのこと、ぜったい」
「花梨……」
「好きです。彰吾さんが好きすぎて苦しいです」
俺だって。
お前が好きすぎて、どうにかなりそうだ。
「そんなふうに煽るなよ」
俺は花梨の耳元でつぶやくと、膝の下に腕を入れ、抱き上げた。
「きゃっ」
「もう、我慢の限界だ」
そのまま……
ベッドルームに直行したことは、言うまでもない。
俺たちも作ろっか、子供。
そう言いたかったが、今は心に閉まっておいた。
なにせ、禁煙しないと結婚してくれないらしいから、花梨は。
***
それから数ヶ月後、紆余曲折はあったが、無事禁煙に成功したことは、ご報告しておくことにしよう。 (完)
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