8月25日(前編)
それは中学に入ってからも変わらなかった。

朝陽の幼馴染と知った子たちは、次々にわたしの周りに集まり、とにかく朝陽の情報を知りたがった。


「髪はロングで身長はあんまり高くないほうが好みって言ってた」

「それから?他は何か言ってた?」

身を乗り出してまでも、朝陽の情報を知りたがる彼女は

ーー西岡麻美[にしおかあさみ]


彼女が全てを壊していくことになるなんて、この時は想像もしていなかった。

麻美とは気が合ったし、もしかしたら一番の友達になれるんじゃないか、ってこの時は思っていた。


「んー、他は…あ、明るくて笑顔が可愛い子って言ってたかな」

「ね、それって紗良のことじゃない?」
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