天敵御曹司は純真秘書に独占欲を刻み込む~一夜からはじまる契約結婚~
「あまり痛みがひどければ、飲み薬も飲んでも構いません。明日もう一度お越しいただきたいのですが大丈夫ですか?」
もちろん明日は仕事があるが、もう一度見せる必要があるとなれば致し方ない。
早乙女先生の言葉に私は頷きながら、少し足を動かしてみれば、固定をしてもらったことで痛みも随分やわらいでいた。
「ご自宅はどのあたりですか?」
今まで心配そうに見ていた望月先生に声を掛けられ、その方を見て端的に答える。
「S駅の近くです」
「お送りします。タクシー呼んできますね」
そう言って立ち上がった先生を、私は慌てて後ろから呼び止める。
「一人で大丈夫です。あんなに急いでいらっしゃいましたよね? 何か用事があったんじゃないですか?」
私の言葉にピタリと足を止めると、望月先生は振り返った。