天敵御曹司は純真秘書に独占欲を刻み込む~一夜からはじまる契約結婚~

無音が続いた後、いままでほとんど聞いたことのない音声が流れる。

『この電話は電波の届かないところにあるか……』

え? どうして? 無音にすることは合っても、電源を切るような場面などあるのだろうか?
もしかしたら地下かもしれない。そう思いもう一度発信するもやはり同じだった。明日休まなければいけないし、そのことも伝えるため。

言い訳のように自分に言い聞かすと、東和インターナショナルに電話をする。しかしこんな時間のため留守番電話へと繋がった。
当たり前か。
自分で納得しようとするも、怪我と先ほどの繋がらない電話に不安になっていた私は、彼が行ったはずの、関連会社である東和インターナショナル秘書課の同期 へと電話をしていた。

めったにかけることのないその番号は、しばらくコール音がなる。
< 105 / 191 >

この作品をシェア

pagetop