天敵御曹司は純真秘書に独占欲を刻み込む~一夜からはじまる契約結婚~
「大丈夫でした」
その言葉にホッとしたあと龍一郎さんは、すぐに立ち上がるとリビングを出て行ってしまった。
そしてすぐに戻って来ると、今度は私の横に座る。
「その指輪ってこれ?」
そこに光っていたのは、昨夜見た指輪だった。彼の手の中にあるその指輪はとても小さく見える。
「はい」
内心どんな答えが返って来るのか不安だったが、私は龍一郎さんの答えを待っていた。
しかし、龍一郎さんは口を開く前に、私の右手を取ると薬指にそれをそっとはめた。
「え?」
意外過ぎる行動に、彼が他の女性に選んだものをはめられ、私は複雑な思いが心に平がる。